不倫慰謝料請求を自分で対応した場合のメリット・デメリット

文責:所長 弁護士 堤信一郎

最終更新日:2025年04月22日

1 不倫慰謝料請求を自分で対応することのメリットとデメリット

 不倫慰謝料の請求は、する側においても、される側においても、法律の知識やノウハウが必要とされます。

 また、現実的には、大きな労力をかける必要がありますし、強いストレスにも晒されることも多いです。

 ご自身で不倫慰謝料の請求、または請求への対応をする場合、弁護士費用がかからないというメリットがあります。

 もっとも、不倫慰謝料請求をする場合には不貞行為を証明するための証拠や資料の収集をする必要があります。

 不倫慰謝料の請求があった後は、どちらの立場においても交渉や訴訟対応などを行わなければなりません。

 以下、不倫慰謝料請求を自分で行う場合、および不倫慰謝料請求への対応を自分で行う場合のメリット・デメリットについて詳しく説明します。

 

2 不倫慰謝料請求を自分で行う場合

⑴ メリット

 不倫慰謝料請求を弁護士に依頼すると、一般的には数十万円程度の着手金と、支払われた慰謝料の数%~十数%程度の成功報酬金がかかります。

 ご自身で不倫慰謝料の請求をする場合には、これらの費用はかかりません。

⑵ デメリット

 不倫慰謝料を請求するためには、まず不貞行為の存在を裏付ける客観的な証拠集める必要があります。

 自分で不倫慰謝料請求をする場合には、そもそもどのような証拠が必要かという段階から調べなければなりません。

 また、証拠の収集の仕方を誤ると、逆に損害賠償責任を負ったり、犯罪になってしまう可能性もあります。

 証拠が揃ったら、一般的には配達証明付内容証明郵便を用いて、相手へ不倫慰謝料請求をします。

 自分で請求する場合、内容証明郵便に書く文言や、請求額もご自身で検討する必要があります。

 相手との話し合いがまとまらない場合には、訴訟を提起することもあります。

 訴訟においては、訴状などの書面や証拠を裁判所に提出し、期日には裁判所に行き主張立証をする必要があります。

 ご自身で不倫慰謝料請求をする場合には、これらもすべて自分で行わなければなりません。

 

3 不倫慰謝料請求への対応を自分で行う場合

⑴ メリット

 不倫慰謝料を請求された側においても、ご自身で対応をする場合には、弁護士費用がかからないというメリットがあります。

 不倫慰謝料請求への対応を弁護士に依頼した場合には、一般的には数十万円程度の着手金と、請求された金額と最終的に支払う金額との差額の数%~十数%の減額報酬がかかります。

⑵ デメリット

 不倫慰謝料の請求を受けた場合、まず支払う義務の有無や、請求された金額が適正なものであるかを検討する必要があります。

 不倫慰謝料の法的根拠や相場がわからない状態で請求に応じてしまうと、本来支払う必要のないお金を支払ってしまう可能性があります。

 訴訟を提起された場合には、期日(裁判所で主張・立証を行う日)までに反論等を記載した書面を提出するなどの対応をしなければなりません。

 訴訟は民事訴訟法という法律に則って厳格に進められていきますので、ご自身で対応を行うことは簡単ではありません。

 場合によっては、訴訟法上効果がない行為をするのみとなってしまい、本来勝訴できる事案であっても敗訴してしまうということもあり得ます。

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蒲田で不倫慰謝料にお悩みの方へ

配偶者に不貞行為をされた場合、不貞行為に及んだ配偶者やその不倫相手に対して慰謝料を請求することができます。
しかし、不倫の慰謝料としていくら請求するのが妥当なのかを判断することが難しいケースは多くあります。
また、ご自分で不倫慰謝料を請求する場合、不倫相手と直接交渉しなければならなくなるため、精神的に大きな負担を感じられる方もいらっしゃるかと思います。
不倫慰謝料を請求する際には、弁護士に依頼すれば、依頼者の方に代わって弁護士が相手とやり取りをして、適切な額の不倫慰謝料を請求することができます。
逆にご自分が不倫してしまった場合、ご自分の配偶者や、不倫相手の配偶者から、不倫慰謝料を請求されることがあります。
この場合でも、請求されている慰謝料は妥当な金額かどうかを判断することが難しいケースがあります。
相手からの請求額を見て、「相場よりかなり高額な請求を受けているのではないか」と不安を感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
また、不倫相手の配偶者と直接連絡をすることは避けたいと考えられる方もいらっしゃるかと思います。
不倫慰謝料を請求された際にも、弁護士に依頼すれば、弁護士が依頼者の方の代理人となって相手と交渉することで、慰謝料を減額することができるケースがあります。
蒲田で不倫慰謝料にお悩みの方は、弁護士にご相談ください。

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